【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~
「大丈夫? 痛いところやつらいところはない? ヴォルフが激しすぎるんじゃない?」
「いやならいやと言ったほうが良いですよ。ヴォルフは気が利かないですからね」
よ、夜の心配をされている!?
みるみるうちに顔が熱くなった。もう間に合わない気がするけど、一応頬を手で隠す。
「かーわいい。赤くなってる」
「うぶなところがそそりますね」
「……うむ」
もう、からかってるのね。
ふざけた調子ではあるけれど、みんな本当に心配してくれているのはわかる。
優しい子達――あ、違った。立派な成人男性……成獣よね。
「ガウ!」
ヴォルフがいらいらした様子でひと声吠えると、突然閃光が走り、人の姿に変化した。
「おまえら、好き勝手なこと言いやがって。マリアーナは俺の番だ!」
眷属神達を睨みつけると、どかっとあぐらをかいて足の間にわたしを抱えこむ。そして、頭のてっぺんにすりすりと頬をこすりつけた。
あ、ヴォルフ、また不安になってる?
大丈夫よ。心配しないで? わたしはヴォルフだけのものよ。
「いやならいやと言ったほうが良いですよ。ヴォルフは気が利かないですからね」
よ、夜の心配をされている!?
みるみるうちに顔が熱くなった。もう間に合わない気がするけど、一応頬を手で隠す。
「かーわいい。赤くなってる」
「うぶなところがそそりますね」
「……うむ」
もう、からかってるのね。
ふざけた調子ではあるけれど、みんな本当に心配してくれているのはわかる。
優しい子達――あ、違った。立派な成人男性……成獣よね。
「ガウ!」
ヴォルフがいらいらした様子でひと声吠えると、突然閃光が走り、人の姿に変化した。
「おまえら、好き勝手なこと言いやがって。マリアーナは俺の番だ!」
眷属神達を睨みつけると、どかっとあぐらをかいて足の間にわたしを抱えこむ。そして、頭のてっぺんにすりすりと頬をこすりつけた。
あ、ヴォルフ、また不安になってる?
大丈夫よ。心配しないで? わたしはヴォルフだけのものよ。