【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~
「女神様……ありがとう、ございます」
「うふふ、楽しみね」
こぼれそうな涙をこらえ、平らなおなかをそっと撫でる。
わたしはおなかの中の子を驚かせないように、静かにささやきかけた。
「……赤ちゃん達、はじめまして。わたしがあなた達の母さんよ」
わたしも世間の流行りに乗ってしまったみたい。
今、レクトマリア神聖王国では、子供の数がとても増えているらしい。
王太子様……新しい国王陛下のご成婚が景気づけになったのか、結婚する人がどっと増え、それに従って出産する人も多くなった。
でも、少し前には子宝をなかなか授からなくなったなんていう噂があったくらいだから、理由はそれだけではないのかもしれない。たとえば愛と性の女神が人の世に興味を向けたせい、とか……。
「うふふ、楽しみね」
こぼれそうな涙をこらえ、平らなおなかをそっと撫でる。
わたしはおなかの中の子を驚かせないように、静かにささやきかけた。
「……赤ちゃん達、はじめまして。わたしがあなた達の母さんよ」
わたしも世間の流行りに乗ってしまったみたい。
今、レクトマリア神聖王国では、子供の数がとても増えているらしい。
王太子様……新しい国王陛下のご成婚が景気づけになったのか、結婚する人がどっと増え、それに従って出産する人も多くなった。
でも、少し前には子宝をなかなか授からなくなったなんていう噂があったくらいだから、理由はそれだけではないのかもしれない。たとえば愛と性の女神が人の世に興味を向けたせい、とか……。