【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~
儀式は中断し、わたしは捕らえられた。
とは言っても、前代未聞の事態で、わたしに罪があるかどうかもはっきりせず、大神殿の聖宮に軟禁されているだけだ。
「聖女様……、きっと何かの間違いですわ」
「すぐに外出のお許しも出ますから、元気を出してくださいませね」
「それにしても、あんなことになるなんて、このあと一体どうなるのでしょうね……」
わたしと一緒に部屋にいる女性神官達も酷く不安そうだった。
「皆さんにもご迷惑をおかけして申し訳ありません」
「聖女様、そんな」
神官達は口々にわたしをかばい、わたしが原因ではないかという疑惑を否定してくれる。
でも、わたしは知っている。
わたしが偽物の聖女だったから、聖なる水晶は壊れてしまった。
わたしのせいなんだ……。
食事はあまり喉を通らず、ほとんど眠ることもできない。
そのまま何も音沙汰がなく、十日が過ぎた。
* * * * *
至急王宮に来るように、という知らせが来たのは、まだ夜明け前のことだった。
あまりに早い時間の使者に、不安な胸騒ぎがした。
とは言っても、前代未聞の事態で、わたしに罪があるかどうかもはっきりせず、大神殿の聖宮に軟禁されているだけだ。
「聖女様……、きっと何かの間違いですわ」
「すぐに外出のお許しも出ますから、元気を出してくださいませね」
「それにしても、あんなことになるなんて、このあと一体どうなるのでしょうね……」
わたしと一緒に部屋にいる女性神官達も酷く不安そうだった。
「皆さんにもご迷惑をおかけして申し訳ありません」
「聖女様、そんな」
神官達は口々にわたしをかばい、わたしが原因ではないかという疑惑を否定してくれる。
でも、わたしは知っている。
わたしが偽物の聖女だったから、聖なる水晶は壊れてしまった。
わたしのせいなんだ……。
食事はあまり喉を通らず、ほとんど眠ることもできない。
そのまま何も音沙汰がなく、十日が過ぎた。
* * * * *
至急王宮に来るように、という知らせが来たのは、まだ夜明け前のことだった。
あまりに早い時間の使者に、不安な胸騒ぎがした。