【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~
「俺のせい、か……」
おそらくあいつはわずかな時間だが、俺のそばにいたために、かすかに眷属神の神力をまとってしまった。
その神力に水晶が反応したのだ。
「聖女の力が失われたって話も本当だろうな」
時が経ったことで、一時的に身に帯びていた俺の神力が消えたのだろう。
聖女でもなんでもない女に聖なる水晶が反応するわけがない。
そして、我が愛しのマリアーナ。
マリアーナが受けたのは、国王達の前で行われる聖女継承の儀。
身代わりで聖女になったマリアーナが水晶をぶっ壊したのも、同じく俺が原因なんだろうなあ……。
マリアーナと二度目に逢った夜、白い満月が輝き、女神レクトマリアの力が最高潮に達していた。
その月光の中でマリアーナは俺を呼んだ。
『……ヴォルフ、逢いたかった』
神殿の森で付けた俺の匂いはもうだいぶ薄れていて、満月の下でマリアーナが俺を呼ぶまで俺には彼女の居場所がわからなかった。
久しぶりに逢ったマリアーナからは他の男の匂いがして、凄く腹が立った。
だから、今度はもっといっぱい舐めてやった。
おそらくあいつはわずかな時間だが、俺のそばにいたために、かすかに眷属神の神力をまとってしまった。
その神力に水晶が反応したのだ。
「聖女の力が失われたって話も本当だろうな」
時が経ったことで、一時的に身に帯びていた俺の神力が消えたのだろう。
聖女でもなんでもない女に聖なる水晶が反応するわけがない。
そして、我が愛しのマリアーナ。
マリアーナが受けたのは、国王達の前で行われる聖女継承の儀。
身代わりで聖女になったマリアーナが水晶をぶっ壊したのも、同じく俺が原因なんだろうなあ……。
マリアーナと二度目に逢った夜、白い満月が輝き、女神レクトマリアの力が最高潮に達していた。
その月光の中でマリアーナは俺を呼んだ。
『……ヴォルフ、逢いたかった』
神殿の森で付けた俺の匂いはもうだいぶ薄れていて、満月の下でマリアーナが俺を呼ぶまで俺には彼女の居場所がわからなかった。
久しぶりに逢ったマリアーナからは他の男の匂いがして、凄く腹が立った。
だから、今度はもっといっぱい舐めてやった。