それはきっと、甘い罠。
「まあ可愛いさで言ったら鞍馬より僕の方が上だけどね。」
「あはは、なっちゃんに敵う人なんかそうそういないもんね」
「僕に敵う子?そんなのこのみくらいじゃん?」
「……えっ!?なに言ってるのなっちゃん。
私がなっちゃんより可愛いとかありえないよ」
「えー、このみは可愛いよ。
顔も……だけど、なんたって性格がね~、優しくて少し抜けてるところがあるけど、しっかりしてて特に僕を褒めてくれるから大好き。ありがとう」
「へへ……どういたしまして」
最後、なっちゃんの私情挟んでたけどそれはさておき、褒められるのは私も素直に嬉しい。
なっちゃんとニコニコ見つめ合っていると、誰かが私の机に手をついた。