「槙野だったら、何味にする?」
最近の涼太はおかしい。ヤヨちゃんのことにやたらと突っかかってくるというか…。
中学の時の自分の恋愛を思い出してみる。「恋愛」というものは、していなかったことに気がつく。「好きな人」の話を涼太にしたことも無い。
それよりも涼太や友達と遊ぶことの方が楽しくて、誰かを好きになったり、フラれて落ち込んだりなんて経験は無かった。
今まで僕のそういうことに、涼太だって無関心だったくせに。最近の涼太は妙に口出ししてくる。今日だって、いつ帰ってくるかも分からない僕を待っていたりして。
本当は涼太だってヤヨちゃんのことを「恋愛対象」として好きなのかもしれない。僕に遠慮して「そうだ」って言えなくて、遠回しにヤヨちゃんから遠ざけようとしているのかもしれない。
そんなことしなくったって、僕に勝ち目なんて無い。涼太だって分かってるくせに。
そう言えば、今年は花火大会に行かなかったなって思った。いつもだったらヤヨちゃんから誘ってくれていたのに。ヤヨちゃんと涼太が花火大会に行ったかどうかも知らない。今更聞けもしないけれど。
だって、もう十二月も終わろうとしているのに。
中学の時の自分の恋愛を思い出してみる。「恋愛」というものは、していなかったことに気がつく。「好きな人」の話を涼太にしたことも無い。
それよりも涼太や友達と遊ぶことの方が楽しくて、誰かを好きになったり、フラれて落ち込んだりなんて経験は無かった。
今まで僕のそういうことに、涼太だって無関心だったくせに。最近の涼太は妙に口出ししてくる。今日だって、いつ帰ってくるかも分からない僕を待っていたりして。
本当は涼太だってヤヨちゃんのことを「恋愛対象」として好きなのかもしれない。僕に遠慮して「そうだ」って言えなくて、遠回しにヤヨちゃんから遠ざけようとしているのかもしれない。
そんなことしなくったって、僕に勝ち目なんて無い。涼太だって分かってるくせに。
そう言えば、今年は花火大会に行かなかったなって思った。いつもだったらヤヨちゃんから誘ってくれていたのに。ヤヨちゃんと涼太が花火大会に行ったかどうかも知らない。今更聞けもしないけれど。
だって、もう十二月も終わろうとしているのに。