出逢えた、大切な人
あれは私が何歳の時だっただろう。
祖母と二人きりになったあの日、あれからあの女に会っていない。
あの女(私の母)認めたくないけど、仕方ない。
母は子供の時から美人で周りからチヤホヤされ将来は女優さんて言われいたらしい。写真の母はたしかに美人だった。
悔しいくらい、そんな私は母には似ていない、それがどれだけ……
母は、女優より銀座のホステスをたまたま選んだ、大学の友人からの誘いでその楽しさにハマり、またたく間にナンバー1に。
そして客の一人と21才で私を産む。
相手の男性には私の存在を伝えていない。
少しずつ成長していく私、でも美人の母にはどこも似ておらず、銀座の華やか時が忘れられず私を捨てた。
今は銀座のクラブのママ。
私はそれから数年後自分の父親が誰なのかも知ることになる。