私が学校1のイケメンに溺愛されるまで
一章 みきという人間
高2の春
私、綿貫美紀はなんとか進級できました。
はぁっ!危なかった!
親には奇跡と謳われ、
兄には
「チンパンジーじゃなかったんだ」
と感心され、
友達には、「ゴリラだと思ってた」
と言われた私…
みんな、ひどくない?
いや、そんなことより、新学期だよね!
そうそう、
新しいクラスでは学校1のイケメン
「佐俣 雪」くんと同じになりました!
楽しみすぎる〜!
なにせ私は生粋の面食い女子。
しかも雪くんはめちゃくちゃタイプ♥
そんなことを考えていると、
「みーきー!」
幼なじみのマキが飛び込んできた。
「「同じクラスだよ!!!!」」
ふたりの声がぴったり重なって、爆笑。
それで二人で謎に肩組んで、
教室まで向かった
「わー!またミキマキと一緒かよ〜」
一年のクラスメートも結構いて嬉しかった
「よろー!」
それから皆と色々やり取りして、
ふとマキが
「てか、やっぱ佐俣、イケメン…」
って言い終わる前に皆が
「それな!」
って返した。
あ、やっぱ雪くん人気だよね〜
「てか、ミキ部活一緒なんでしょ?」
「え、う、うん」
やば、急に振られて焦った
「いいなあ~」
「最高やん」
「 ん~~
でもぶっちゃけ
男子と関わることなんて
ほぼないし、
うちの部活はガチでやってるから
他人の事を気にしてる暇ないのよね〜
だから部活での
雪くんが好きっていうよりかは、
授業とかで見るかっこいい雪くん
がいいなあ~なんて l」
そしたら皆が顔を合わせて笑い出した
えっ!?なんか変なこと言ったっけ?
「もう好きって言っちゃてるのよ」
…あ、あちゃ~
「もう、かわいいなあミキは」
と、マキが頭をくしゃっと撫でた。
皆はかわいいって言ってくれるけど
私はちょっと恥ずかしかった。
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