スペシャル企画 儚く甘い 番外編追加しました
『・・・外?』
その声が雅だとすぐにわかる。
「うん。散歩してる。」
『大丈夫か?』
「うん。もうすぐ寝そう。」
『そうじゃない。晶は?大丈夫か?』
心配そうな声。

雅は私と一緒に散歩をしているからわかるのだろう。

しかもその散歩のときは息子を抱っこしてくれたのは雅だ。
「なんとか。」
『今、どの辺?』
「大丈夫だって。」
場所を言えば雅が私たちの所へ来てしまうかもしれないと思い、場所を言わない私。
雅は仕事の合間にこうして私たちの様子を気にかけて連絡をくれていた。
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