スペシャル企画 儚く甘い 番外編追加しました
『何かおいしいもの買って帰る。』
「うん。」

私は電話を切ってからも、汗だくになりながら散歩をした。
息子が熟睡に変わったころ、家に帰った。

バックの中から家のカギを出そうとしたとき、体力と痛みの限界が来て、ガクッと膝から転びそうになってしまった。危ないっ!と体制を直そうとしている瞬間、家の玄関が開く。

「ゴール!」
そう言って両手を広げたのは・・・

「雅」
「おかえり」
雅が両手を広げて待っていた。

体制を崩していた私は最後の力を振り絞り、雅の胸の中に飛び込んだ。
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