スペシャル企画 儚く甘い 番外編追加しました
「熟睡だな。」
私の胸で眠る息子を見て、雅が微笑む。

「限界・・・助けて・・・」
雅の姿に、私はとっくに超えていた限界を迎えた。
「任せろ。」
雅は私から息子を預かると慣れた手つきでベビーベッドに寝かせてくれた。

玄関に膝をついて、痛みに蹲っている私の元へ戻ると、私をお姫様抱っこしてソファに運んでくれた。

「頑張ったな。」
「・・・私、頑張った。」
妙な達成感を感じながら、雅に微笑むと雅も笑う。
「いい顔してんじゃん」
これは雅が私を信じてくれたから得た感情だ。
私を信じて任せてくれたからだ。
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