スペシャル企画 儚く甘い 番外編追加しました
磯貝医師はそんな二人を見て微笑む。
「ご主人もそばにいてくれるから、大丈夫ですね。きっと。私の出番はすべてが終わって、幸せな親子3人の時間を満喫してからです。」
「・・・はい」
磯貝医師との付き合いも、1年以上たつ。

その中でつらい時期もあった。
宏貴もどう恵理を支えたらいいかわからず、自分を責めてしまうときもあった。

でも、磯貝医師の手助けもあり、二人は乗り越えて来た。

「楽しみですね、赤ちゃん。どっちですかね。性別」
「私は女の子な気がしてるんですけど、夫は男の子だって言ってます。先生はどっちだと思いますか?」
「私は・・・うーん。」
磯貝医師は恵理の顔をじっと見る。
「女の子に一票。」
医師の言葉に恵理は満足げに微笑んだ。
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