スペシャル企画 儚く甘い 番外編追加しました
「ん?」
「眠れないの?」
「いや、眠れるよ。」
「寝てないじゃん・・・」
彼女は何度も何度も瞬きをして、目を開けようとする。

「すぐ眠るから、彩は寝な。」
俺は彩の髪を撫でる。

「んー・・・」
目を開けようとしても彼女の瞳は重く、思うように開かない。
そんな彼女の姿も愛おしくて思わずギュッと抱きしめる。

「ぐるじー。」
胸の中から聞こえる声に、思わず笑って力を弱める俺。
「ごめん。」
「私も・・・」
そう言って彼女が俺の背中に手をまわして力を込める。
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