スペシャル企画 儚く甘い 番外編追加しました
「何、弱った顔してんだよ。疲れすぎだな、こりゃ。」
海璃はそう言って私の手をひいて車まで歩き始めた。
助手席の扉を開けて私を乗せると、もう一度私の膝のケガの状態を確認してからシートベルトまでしてくれる。
私のバックを後部座席に置くと、そのまま自分の車に置いていたパーカーを私の頭からすぽっとかぶせた。
「ほら、手出して。」
甲斐甲斐しく私の手までそでからだしてくれる。
「こりゃ、萌え袖ってやつだな。」
私を笑わそうとまでしてくる海璃はやっぱり私には持っていないものをたくさん持っている。
海璃のぶかぶかの服から手が出るように袖をまくってもらった私は、思わず海璃の手をつかんだ。
「どうした?」
次に続く言葉も行動も私には思いつかない。
でも握った海璃の手は、あまりに温かくて、私の冷え切った手に温かさが流れ込むように伝わる。
海璃はそう言って私の手をひいて車まで歩き始めた。
助手席の扉を開けて私を乗せると、もう一度私の膝のケガの状態を確認してからシートベルトまでしてくれる。
私のバックを後部座席に置くと、そのまま自分の車に置いていたパーカーを私の頭からすぽっとかぶせた。
「ほら、手出して。」
甲斐甲斐しく私の手までそでからだしてくれる。
「こりゃ、萌え袖ってやつだな。」
私を笑わそうとまでしてくる海璃はやっぱり私には持っていないものをたくさん持っている。
海璃のぶかぶかの服から手が出るように袖をまくってもらった私は、思わず海璃の手をつかんだ。
「どうした?」
次に続く言葉も行動も私には思いつかない。
でも握った海璃の手は、あまりに温かくて、私の冷え切った手に温かさが流れ込むように伝わる。