スペシャル企画 儚く甘い 番外編追加しました
「ごめんね・・・」
小さな小さな声でささやき、眠っている永遠の頬にそっと触れる。

ただ愛する人の頬に触れる。
それだけでも柚葉にとってはかなり根気がいるほどに大変なことだ。

少し震えてしまう手でそっと永遠の頬に触れて、なぜか涙が頬を伝った。

温かい。
このぬくもりを感じられる。

それだけで幸せなのに・・・でも・・・


柚葉は言えない想いを自分の胸にしまい込んで目を閉じた。
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