スペシャル企画 儚く甘い 番外編追加しました
「少し窓あけるか。気持ちいだろきっと。」
永遠はそう言って窓を開けてくれた。

少し冷たい風が柚葉の顔にあたる。

「気持ちいい。」
目を閉じて体いっぱいに空気を吸い込む柚葉。
「いい顔してる」
「当たり前でしょ?久しぶりのデートだもん。」
「だな」
車いすの柚葉。
陸を連れて出かけるには永遠の負担が大きいからと、柚葉はどこかへ出かけることにあまり前向きじゃないことが多い。

「ついた!」
永遠の言葉に柚葉は笑った。
「やっぱり。」
永遠が運転する車は大きな駐車場に停まった。
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