悪役令嬢の復讐マリアージュ
「結構よっ。
定期的にリラクゼーションサロンに行ってるから」

「でもしたい。
それがダメなら、勝手に待つよ?」

なにその脅迫!
しかも、どっちも楓くんが疲れるじゃないっ。

「いいかげんにして!
そういう優しさの押し売りは迷惑よっ」

「悪いけど、俺もこれは譲れない。
どっちか選んで?」

そんなぁ〜!
でもほんとに譲らなさそうだし……
それなら、仕事に影響のないマッサージの方がマシかも。
うん、5分で終わればいいんだし。

「わかったわ。
だったら、マッサージをお願いするわ」

「了解。
じゃあお風呂上がりか寝る前に、俺の部屋に来て?」


そうして……
寝る前だと遅くなるから、お風呂上がりに訪れると。
肩だけでいいって言ったのに、ベッドに運ばれる。

「ちょっ、マッサージしてくれるんじゃなかったのっ?」
まさかの、性感マッサージ!?

「するよ?
この方がやりやすいから。
あ、もしかして変な想像した?」

「っっ、するわけないでしょおっ!?」
否定しがらも、ボボボと顔が熱くなると。

いつものように、クックと笑われる。
「じゃあうつ伏せになって?」

恥ずかしくて、隠れるようにそうすると。
施術が始まり……
うそなにこれ、超絶気持ちいいっ!
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