幼馴染みに彼女が出来ました!



店長はお休みと言ってくれたけど、最初はやめるしか無いって思ってたし。

お母さん、イブの言うことも分かる。



でも、そんな簡単に当たり前の様に言わないで欲しかった。



まぁ、そうだよね。イブは最初から私にあそこでバイトさせるの反対だったもんね。



「イブは私にやめて欲しいんだ」

「え、そういう訳じゃなくて」

「良かったね……、思い通りになって」

「は?俺は芽生ちゃんを心配して」

「ラッキーとか思ってるんでしょ!!」

「だから、何でそうなるんだよ」


バイトをやめたら、萌花と会うことは無くなるし。イブとも、きっとまた接点は無くなるんだろうな。



隣の家で、同じ学校なのに。

時間も、学科も違くて顔を合わせる理由も無くなるんだ。




「あ、芽生ちゃん。あの先輩は?」

「え?」

「送って貰えばいーんじゃん?あの人と一緒にいれば安全なんじゃないかな」

「先輩って?」

「付き合ってんじゃないの?」



イブは何を言っているのだろうか。

その言葉をすぐに理解できなかった。


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