幼馴染みに彼女が出来ました!



「お店は変わりないの?」

「……まぁ、多分」

「店長、元気にしてる?」

「すっげー、うるさい」

「そっか、皆元気なんだ」

「うん」


結局は、私がいなくなっても何も変わらないんだ。
寂しがってる人、いないのかな。



「ね、今日、ミミリン見に行っていい?」

「駄目」

「何で!?」

「何でって、そもそもバイトも休んでるんだし観る必要ないだろ」


なんてイブが、不思議そうに首を傾げた。
なにそれ。もうお前には関係ないだろ的な意味なんだろうけど。

一応、ほんのちょっとは、内容的にはミミリン面白いと思い始めてるのに。



「それに、夜遅くなるから。家から出ない方がいいよ。いくら隣でもさ」


そんな言葉を続けられるから、これ以上強く言えなくなる。

私をイブのテリトリーに入れたくないのか、優しいのか。いまいちよく分からない。こいつの曖昧な態度に煮え切らない思いになる。

< 116 / 225 >

この作品をシェア

pagetop