幼馴染みに彼女が出来ました!
「お店は変わりないの?」
「……まぁ、多分」
「店長、元気にしてる?」
「すっげー、うるさい」
「そっか、皆元気なんだ」
「うん」
結局は、私がいなくなっても何も変わらないんだ。
寂しがってる人、いないのかな。
「ね、今日、ミミリン見に行っていい?」
「駄目」
「何で!?」
「何でって、そもそもバイトも休んでるんだし観る必要ないだろ」
なんてイブが、不思議そうに首を傾げた。
なにそれ。もうお前には関係ないだろ的な意味なんだろうけど。
一応、ほんのちょっとは、内容的にはミミリン面白いと思い始めてるのに。
「それに、夜遅くなるから。家から出ない方がいいよ。いくら隣でもさ」
そんな言葉を続けられるから、これ以上強く言えなくなる。
私をイブのテリトリーに入れたくないのか、優しいのか。いまいちよく分からない。こいつの曖昧な態度に煮え切らない思いになる。