幼馴染みに彼女が出来ました!
前に教室に乗り込んだ時に窓際にいたし、イブのクラスから中庭は丸見えだったんだ。
ーーでも、好きなんだろ?あの先輩のこと
だから、知っていたんだ。先輩達と仲良くしていること。
ーー芽生ちゃんも可愛いよ、凄く可愛いーー
頬に熱を持って、唇をぎゅっと噛み締めた。
「あの、……私」
なんでだろ、なんだか無性に萌花の顔を見たくなって、イブに会いたくなる。
「ちょっと用を思い出したから、先戻ります!」
ぐるぐると、頭の中がまとまらないまま立ち上がる。尚輝先輩だけじゃなくて、紗央達も唖然と私に目を向けていたけど、お弁当を急いで片付けて足を踏み出した。
萌花は、通りすぎる人も振り返って彼女を見るくらい完璧な美少女。
ーーなんで、こんな可愛いんだろう
彼女の冷たい手が私の頬に触れた時、思わずあの大きな瞳に思わず吸い込まれそうになったから。