幼馴染みに彼女が出来ました!
「イブ!!」
息をきらしながら教室のドアを開けた。
教室の人達が一気に視線を向ける。
あの時は気にしなかったけど、情報科の男子達は思ったより普通だった。
苦手意識を持って偏見の目で見て、嫌煙していたのはこっちの方だったのかもしれない。
「ど、どうしんだよ?」
教室の奥から、私の姿を見たイブが慌てて駆け走ってくる。
「何であんなことしたの?」
「……え?」
目の前には萌花じゃなくてイブがいて、困惑しているのが一目瞭然。
「だから、バイトの帰り。何で私にキスっ……ふがっ」
「ちょっと、待って」
慌てて口を塞がれて、右腕を引っ張られ教室の外へと移動させられる。
困って困って、振り回されて、私の事だけ考えればいいのに。