幼馴染みに彼女が出来ました!
「芽生ちゃんさぁ、何言ってくれてんの……?」
そのまま、じろじろと見られながら廊下を引き連られ、階段の端のスペースでイブの足が止まった。
「教室でさ、……マジで勘弁して」
顔に手を当てて、大きな息を吐いて言葉を続けていく。
「この前も、家政科の女の子が乗り込んで来たって凄い言われたんだから……」
「ごめん」
イブが顔を真っ赤にしてあまりにも慌てるものだから、面白くなってしまう。なんて、口が避けても言えない。
「ごめんじゃないだろ」
「うん、何であの時……キスしたの?」
「……っ、」
「ねぇ、何で?」
「あれは、萌花が勝手に」
「あんたでしょ?」
「その、女の子のノリで」
「他の子にもしてるの?望ちゃんとか、あの人バイト歴長いし」
「いやっ、してないし。芽生ちゃんだけだよ」