幼馴染みに彼女が出来ました!
「人から変と思われようが、自分の好きなものをちゃんと好きって言いたいじゃない」
店長が眉を八の字にさせながら、パフェを口にして言葉を続けていく。
「誰に迷惑かけてるわけじゃないもの」
「……」
「美味しい、ほら芽生ちゃんも食べて~」
「は、はいっ」
「芽生ちゃんはこんな私苦手かしら?」
「いえっ、最初は驚いたけど。今日店長と会って凄く安心したんです!!」
この人は今までに沢山傷付いてきたんだろうな。だから、こんなにも大きな優しさを持っているんだろう。
受け入れて、包み込んでくれる大きな安心感をくれた。
「懐かしくて、思わず泣いちゃうくらいに……。声をかけて貰えて嬉しかったんです!!」
こんな人に嘘はつきたくない。本当に感じた事をちゃんと伝えたい。
言い切ってから、手にスプーンを持って大きく開けた口にパフェを運んだ。