幼馴染みに彼女が出来ました!
「人間ってね、特に日本人は集団意識が強いじゃない。人と同じで安心するみたいなところあるでしょ?」
「は、はい」
「普通って何だと思う?ちょっとでもズレるとおかしい目でみられるなんて、そっちの方が変よね~」
「……」
「趣味だけじゃなくて。考え方が違ったり、反対の意見を言うとハブられちゃったり困る生き物よね~」
皆と同じが安心するっていうのは分かるけど、もし自分が人と違うものを好きだとしたら、苦しむ事になるのかな。
誰にも理解して貰えなかったら、それを隠して過ごす事になるのだろうか。
「という私も昔は隠しててね、同じような奴達とネットで出会ったの」
「ネットで?」
「ええ、便利よね。そういうのもあって、自分に前向きになれたのよね」
「凄いですね」
「まぁ、人それぞれって事でいいんじゃないかしら」
店長も今は堂々としているけど、悩んで隠していた時期があったんだ。
それでも、おかしな目で見る人がいる事には変わらないのに。
「あ、そうだ芽生ちゃん!いいところ連れてってあげるわ」
店長がパチンとウィンクを見せた。