幼馴染みに彼女が出来ました!
「このお店でね、働くようになってから明るくなったのよ。表情も増えたし」
「そう、なんですね」
去年はイブと会ってなかったから、全然気づかなかったな。それで偉そうに幼馴染み気取りしてるなんて、自分が恥ずかしくなる。
「理解者は萌花だけでいい」
「……え?」
「あの子の口癖よ」
「……」
「まぁ、それでもいーと思うけど」
「……」
「理解出来なくても、受け入れて隣にいてくれる特別な人がいると嬉しいわよね」
その店長の言葉が胸に重く響く。
「私、なれますかね?イブの特別に……」
膝に置いた両手を握りしめて、全身が震えた。