幼馴染みに彼女が出来ました!



「うーん。しっくりこないけど。ま、大井さんじゃなきゃどうでもいいけど」

「どうでもいいのかよ?」

「てゆうか、あの部屋どうにかなんないの?ポスターとか痛いし」

「お、……め、芽生ちゃんが勝手に入ってきただろ」

「女子連れ込む部屋じゃないよ、あれは」

「別にいいんだよ」

「ふーん」


彼女もアニメ好きなのだろうか??

呆れたように溜め息をつけば、イブも同じ様に息を吐いてから口を開いた。



「それにしても相変わらず、文句ばっかりだなー」

「は?失礼な!!」

「でも、芽生ちゃんとこうやって、また話せて嬉しいかも」


口を横に開くと頬に笑窪が出来るのも、ふにゃっと崩れるような笑顔は変わらないけど。

そうか、コイツに彼女かぁ。いまだに信じられないけど、悪いやつではないし、男だし。

あんなに可愛い女の子と一夜を過ごしたわけで。



いつまでも小さなイブなままじゃないんだ。






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