幼馴染みに彼女が出来ました!
黙りこんだイブを見て、お母さんは大きな溜め息を吐いた。
「イブくん、芽生に弱味にぎられてるでしょ」
「ね、イブ。私の事送ってくれるよね?」
「……」
「イブくん?」
「イブ!」
私のお母さんに鋭く見られ、私には半ば脅されて、何故かイブが私達に言い寄られている状態。
まさに、蛇に睨まれるカエル。
本気でバラすつもりは無いけれど。
私より、言えないバイトをしているのはイブの方だし、困るのはこいつだ。
「賛成は出来ないけど、芽生ちゃんがバイト始めたら一緒に帰ることはできます……」
お母さんはバイト先なんて、ああいう場所じゃなくても他があると言われた。
だけどーー、制服はミニは履かない、必ず一人にならない、連絡は必ずするという条件付きでバイトを再開出来る事となった。