幼馴染みに彼女が出来ました!
「誠達、遅いなー。何やってんだ?」
なんて尚輝先輩が呟いてるから、何も聞かされてないんだろうな。
「尚輝先輩って。その、アニメとかコスプレとか苦手なんですか?」
「え、まぁ苦手かなぁ」
先輩が不思議そうに首を傾げる。
「あーいう女の子の絵を描いたりするのって。ちょっと、ひきますよね……」
「生理的にはあんまり受け付けないかな」
「その、私もイラストを描いたり、夜中にアニメ見たりするんです!」
「え、そうなの?」
「だ、だから、先輩の思ってるような人じゃ無いんです」
最後の方は言葉が震えた。
自分が嫌なやつで心臓が嫌な意味で大きく脈打ち出す。
「俺は分からないけど、全然、個人の自由だと思うな」
「え?」
「むしろ、芽生ちゃん言いにくいのに正直に話してくれたの嬉しいよ」