幼馴染みに彼女が出来ました!
尚輝先輩がこれでもかっていう位の優しい笑みを浮かべるから、酷く後悔を覚えた。
「イチゴオレでいい?」
自販機てのボタンを押して、腰を屈めた。どこまでも親切な先輩で、自分が恥ずかしくなる。
「はい。芽生ちゃん」
「あ、りがとうございます」
「俺が芽生ちゃんの、事可愛いって思ってるの知ってるよね」
「えっ、あ、でもそんな義理ですよね」
「言いにくいこと、隠さないで話してくれたの嬉しかったな」
中庭のベンチに先輩が座るから、私も続けて腰をかけた。
なんだろう、雰囲気で伝わってくる。
もし、もしもの話だけど。萌花と出会って、イブの事なんて好きになっていなければ、この先輩と付き合っていたのかもしれない。
「もし良かったら、俺と付き合ってくれませんか?」