幼馴染みに彼女が出来ました!



「目、閉じて」


萌花の甘い香りをすぐ近くに感じで 、ブラシでふわりとパウダーを乗せられたのが分かった。

ゆっくりと目を上げれば、鏡の前には瞼の腫れが目立たなくパッチリアイメイクの自分がいた。



「芽生ちゃん、もともと可愛いから何でも似合うね!」


萌花が後ろから顔を出すから、心臓が止まるかと思った。
"可愛い"とか意味もなく、簡単に言わないで欲しい。

頬を少し膨らませてれば、ちゅっと音を立てて額に何かが触れた。



「は、はぁ??何やって……」


それは、萌花の唇で、かなり動揺していれば、萌花本人に笑われる。



「おまじない。芽生ちゃんがもっと可愛くなれるように」

「……っ、」

「ていうのと、この間の仕返しだよ」


ズルい。私のこと好きじゃないくせに。

萌花がふんわりと目を細めるから、文句を言うことなんて出来ないじゃん



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