幼馴染みに彼女が出来ました!
「可愛い!甘い~」
店長と来た時も思ったけど、見た目も味も最高に可愛い。また懲りずにスマホで写真を撮ってしまう。
角度を変えて撮影をしていると、すぐ目の前から視線を感じる。
「何……?」
「ん、芽生ちゃん元気でたみたいで良かったなって」
頬杖をついた萌花が私にじっと目を向けていた。
「ねぇ萌花、覚えてるかな?」
「ん?なぁに?」
「駅で、はじめてキスしたときのこと」
「えっ、いや、覚えてるけど、マジでごめんなさい」
テーブルに額をぶつける程に頭を下げるから、もっと言ってやりたくなる。
「私の事、可愛いって言ってくれた先輩がいるって話したじゃん」
「うん」
「昼休み、一緒にご飯食べてたの教室から見えてたんでしょ?」
「うん、ちょっと見えてた」
「あの先輩にね……」
「まさか、振られちゃったの?」