幼馴染みに彼女が出来ました!



「違う、逆だし!!」


当たり前のように私が振られた前提の話になったので、つい向きになってしまう。



「え、芽生ちゃんが振ったの?」

「……」

「な、何で?いい感じだったのに」

「……なんでだろうねぇ」


シロクマパフェのバニラアイスを一口食べて、萌花を見上げても彼女の頭にはクエッションが浮かぶだけ。



「私さ、今まで恋愛とかよく分からなかったけど」

「え、中学ん時も彼氏いたよね?」

「え、よく知ってるね」

「まぁ、家隣だし」


あの頃、私はイブのことなんて忘れてたのに。イブは私の事ちょっとは見ててくれたんだな。



「あんな思わせぶりな態度とっておいて、振るなんて最低な事しちゃったんだ」

「最低でもいいんじゃん?それが恋愛なんだし」


イブにしては意外な答えが返ってきた。



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