幼馴染みに彼女が出来ました!
「あ、もう1つフォルダがある」
「まだ、あるのかよ」
イブがあきれて気味でマウスを手にとった。
フォルダをタップすると、暗がりな駅前通りで萌花と私が2人で向かい合う写真が何枚も出てくる。
中に萌花が私にキスをしている写真があるから、2人で固まった。
「……萌花が私の事を可愛くてキスしちゃった写真だね」
「せ、説明するなよ」
「もしかして、これかな?」
「は?」
「私と萌花の秘密って」
「……?」
「萌花とイブ、萌花と私が付き合ってると思ってたとか」
「はぁー、意味分かんね」
イブがベッドに寄りかかり、大きなため息を吐いた。そのまま、頭をマットの上に乗せるからベッドの軋む音が響いた。
「ごめん、熱もあるのにこんなことに巻き込んじゃって」
もう、イブの"ごめん"は聞きたくないのにな。