幼馴染みに彼女が出来ました!
「芽生ちゃんさぁ、友達に言ったよね?」
少し沈黙のあと、イブが不貞腐れるように唇を尖らせる。
「は?」
「何で言うんだよ、内緒だって約束したのに……」
ぐっと握る手は震えていたけど、何に対して怒ってるのか分からない。
「別に幼なじみなんだって、教えただよ?丁度あんたのクラスが体育やってただけで」
「芽生ちゃん達が窓からこっち見てたのは気付いてたけど。帰りにすげー見られてて、まさかって」
「何それ、別に恥ずかしいことじゃないでしょ」
"あはは"と笑って返せば、イブが勢いよく目を向けてきた。
「芽生ちゃんのそういうところ、無神経だと思う」