幼馴染みに彼女が出来ました!
視界に入るのは、イブの真っ直ぐ向けられる瞳とリビングの天井。
「え……?」
イブの手が頬に当てられて、そのまま近付いてくるから。
この状況に頭がついていかなくて、ぎゅっと目を瞑る。
でも、いつまで待っても何も無くて、ゆっくりと目を開けた。
「……?」
「あはは、冗談だよ」
「え、何それ」
「芽生ちゃん、驚いた?」
「はぁ、信じらんない!?」
私の叫び声が部屋に響き渡ると同時に、リビングの扉がガチャリと開けられた。
「……ただいま」
それはイブのお父さんで、この床の上に押し倒されている言い訳できない状況に空気が凍りつく。