幼馴染みに彼女が出来ました!
頬を膨らませながら私に背中を向けたイブだけど。
「何でついてくんだよ。面白がってんの?」
何故か、コイツの後を追うこととなる。
「私もこっちなの!」
「何しにだよ?」
「バイトの面接に行くんだけど!」
「……バイト?」
「そう。別にあんたを追いかけてる訳じゃないんだけど」
「バイトって何の?」
「カフェのウェイトレス?」
「……へー」
「あんたに関係ないでしょ?私は"無神経"みたいだし」
「えっと、何の?」
「だから、カフェで、憧れの可愛い制服で接客のみ!」
「時給は?」
「1350円!高校生で結構いいよね!」
「……あー、」
イブが言葉を濁しながら、これでもかって位に目を丸くして口を開いた。
「やめといたら?」
「は?」
「高校生でそんな時給あやしいよ」
「……」
「絶対変なバイトだよ。変な人くるよ。可愛い制服なんて芽生ちゃんに似合わないと思う!!」
何なのコイツ、本当に最低。
でも、何でこんなに嫌がったのか、この後に理解する事となる。