幼馴染みに彼女が出来ました!




「え、えーとそれって、つまり?」

「彼氏がいたことあるけど、なんか違うなって。ずっと、おかしいなって思ってた」


ネット上じゃない、生身の…ノーマルな人間に自分の恋愛対象を伝えたのはじめてだった。



「女の子が好きって、ラブ的な意味?それともライク的な……」

「……ラブだよ」


ソファの上で体育座りをして膝に顔を伏せて、両手が、声が震える。



「私、人と違うんだって……、おかしいって」


きっと、この子は偏見を持った目でみてこない。



「親にも申し訳なくて、結婚とかきっと子供も作れないんだろうなぁって」


あぁ、これ言葉にすると泣きたくなってくる。
自分の親を悲しませることになるのか、それとも笑って受け入れてくれるのか。全然想像がつかないから辛い。





「でも、萌花ちゃんなら好きになれるかも」


「も、萌花なら?」


小さく頷いて言葉を続けていく。




「そしたら、私。普通になれるかな」







< 223 / 225 >

この作品をシェア

pagetop