幼馴染みに彼女が出来ました!
「え、えーとそれって、つまり?」
「彼氏がいたことあるけど、なんか違うなって。ずっと、おかしいなって思ってた」
ネット上じゃない、生身の…ノーマルな人間に自分の恋愛対象を伝えたのはじめてだった。
「女の子が好きって、ラブ的な意味?それともライク的な……」
「……ラブだよ」
ソファの上で体育座りをして膝に顔を伏せて、両手が、声が震える。
「私、人と違うんだって……、おかしいって」
きっと、この子は偏見を持った目でみてこない。
「親にも申し訳なくて、結婚とかきっと子供も作れないんだろうなぁって」
あぁ、これ言葉にすると泣きたくなってくる。
自分の親を悲しませることになるのか、それとも笑って受け入れてくれるのか。全然想像がつかないから辛い。
「でも、萌花ちゃんなら好きになれるかも」
「も、萌花なら?」
小さく頷いて言葉を続けていく。
「そしたら、私。普通になれるかな」