幼馴染みに彼女が出来ました!
「ねぇ、萌花ちゃん。協力してくれるかな?」
「うん、いーよ。協力する」
ふんわりと柔らかな笑顔が愛おしくて、
華のように可愛らしい萌花に恋をした──。
偽りの、作り物の彼女を好きになってもイブくんは別で、結局は変わらなかったけど。
でも、お互いの傷を舐め合うよう、一緒に過ごした日々は私にとって必要な時間だったから。
今は萌花の幸せを眺めて、まだ胸は痛むけど。
胸の奥に閉まった思い出は、私の永遠の宝物になるから。
─少し前の話 side望─