幼馴染みに彼女が出来ました!
「大井芽生ちゃん。南高の1年生ね」
スマホ求人でみつけたバイトだったけど、駅通りから1本外れた道にあるだけ隠れカフェというか。ちょっとマニアックというか。
「今までバイト経験なし」
「は、はい」
「でも大丈夫!簡単な接客だから!」
「……」
「笑顔!笑顔さえ守ってくれればいいから」
ピンクの建物でファンシーな店内。カウンターにはアニメやゲーム関係のチラシが束になって置かれている。
私と店長が腰かける、お店の裏側の席にの横を可愛い女の子達が何人か通りすぎた。
「土日okなのね」
「はい」
ちらちらと女の子達に目を向けると、制服はミニやロングタイプのメイド服。
「いつからこれるかな?」
「えっと、制服って……」
「あっ、可愛いでしょう?いくつかバリエーションがあってね、今日はメイド服の日なのよ!」
テーブルを向かいに座る店長、30代後半位だろう男の人は両手を合わせて、にっこりと口許を緩めた。