幼馴染みに彼女が出来ました!
「何かリクエストはありますか??」
運ばれてきたホットケーキを目の前に、萌花ちゃんが下から覗き込む。
上目遣いがより一層彼女の可愛さを引き立たせる。
「リクエスト??」
「このホットケーキの上に描いて欲しいものだよ。んーと、名前とかイラストとか…」
「えーと……」
「お任せでいいかな?」
「う、うん」
生クリームとチョコペンを使って、手慣れた様子でスラスラとアニメっぽい女の子を描きだした。
「うわ、凄い」
「じゃぁ、今からおまじないをかけます!」
「お、おまじない?」
「ここでね、美味しくなーれってハートを送るんだよ!」
「えええぇ……」
「熱いかな??ふぅふぅっ!」
一生懸命、私のカフェオレを冷ましてくれてるけど。
かなりの未知の世界過ぎて、これが簡単な接客なのかな。
「いってらっしゃーい!!お帰りお待ちしてます!!」
そして、帰るときは皆で頭を下げてお見送り。
他にもチェキ撮影や慣れてきたらダンスタイムなんてものがあるらいし。私がホールにいる間は頼んだ人はいなかったけど。