幼馴染みに彼女が出来ました!
「あ、はい。お久し振りです」
「大きくなったわねぇ。同じ高校に入ったのに全然遊びに来ないんだもん」
「はは…、いえ」
「ご飯食べた?」
「外で軽くは」
「今日はうちカレーだから。良かったら食べてって。男の子なんだから食べられるでしょ!?」
いやいや、食べたって言ってんのに。うちの母親によって、半ば無理矢理話を進められていく。
中学、いや小学生の頃までは時々一緒に食べていた。イブの家は母親が小さな頃に亡くなっているから、随分とお母さんは気にかけていた。仲が良かったというのもあるのかもしれない。
中学に上がった頃から、部活とかで遅くなってうちに来なくなったけど。
「ちょっと、お母さんにバイトの話とかしないでね」
「芽生ちゃんも、萌花のこと言うなよ」
なんてやり取りが、イブが玄関を上がるときにこっそりと行われた。