幼馴染みに彼女が出来ました!
「学校はどう?」
「楽しくやってますよ」
うちの食卓にイブがいるなんて、本当に久し振りだな。
「芽生とは会わないの?」
「はい、全然。学科が違うので」
イブの母親が入院している頃は、家族皆で泣いてるイブをなだめたっけ。懐かしいな。
もう、そんな必要はないんだろうけど。
「お父さんの仕事はまだ忙しいの?」
「あはは、結構出張は多いですかね」
「あらあら、いつでもいいのよ。夕飯食べにきて。うち男の子いないからつまんなくて」
ふん。悪かったね、女の子で。
「えー、本当ですか?もうすぐテストなんで大変なんで助かります」
イブは変わったな。昔はグイグイこられるとおどおどしてたのに。
外面がいいというか。おばさん(うちのお母さん)対応も上手になっちゃって、まるで仮面を被ってるみたい。
て、えーー?
「テスト?」
「ん?家政科は違うんだっけ?テスト週間」
スプーンをくわえたイブがこっちに顔を向けて傾げた。