幼馴染みに彼女が出来ました!



「そういやさ、明日はバイト休めば?」


よいしょっと立ち上がると同時に、イブがそう言葉を落とす。



「あー、ね。テスト前なのに面接なんて何で受けちゃったんだろ」

「そりゃ、テストのこと忘れてたからだろ……」

「でも、行く!」

「休めばいいじゃん。あの店長なら休ませてくれるよ……多分」

「ほら、行くって約束しちゃったから」


結局、バイトについては平行線で。



「ふはっ、何でそんな頑固なんだよ。バイトなんだから休めばいいだけなのに」


イブが吹き出して、



「芽生ちゃん、相変わらず意地っ張りだなぁ」


なんて目を細めた。

いつも前髪に隠れてたけど、はっきりと表情が見えるからちょっとだけ驚いた。結構、可愛い顔で笑うんだなって。

< 40 / 225 >

この作品をシェア

pagetop