幼馴染みに彼女が出来ました!
マジカル少女ミミリン???
え、なにそれ??
「ご、ごめんなさい。勉強してきます……にゃん」
「いーよいーよ、気にしなくて」
優しい人なのに申し訳ない。
結局、うさぎを描いたけど。ちょっと苦笑いしてた気がする。
研修の1時間なんてあっという間で、何もできてないのに時間になってしまった。
「芽生ちゃん!今日はもうタイムカードきっていいわよ」
「お疲れ様でした……」
「なーによ、芽生ちゃん。どうしたの?」
シュンとする私を見てか、店長が穏やかな口調で話しかけてくる。
「お絵描きも接客もダメダメで……」
「もー、最初はそんなもんよ」
なんて、頭をポンと叩くから胸がじんときた。駄目だ、落ち込んでるときに優しくされると、鼻がツンとなってしまう。
「あー、店長。芽生ちゃんにセクハラしないでくださーい!」
萌花ちゃんの声も聞こえてきて、それだけで、この雰囲気に凄く助けられた。