幼馴染みに彼女が出来ました!
「うー、いたたたた」
腰を擦りながら階段を降りるとリビングは静まり返って誰もいない。
あれ?ああ、そうか。
紗央達と過ごすって言ったから、お父さんとお母さんもクリスマスディナーとか出掛けちゃったのだろうか。
でもそれで良かったのかも。
何で帰ってきたの?なんて聞かれた日には、友達から振られたなんて恥ずかしくて立ち直れないかもしれない。
室内を見渡すとダイニングテーブル上に茶色のファイルが目に入る。自治会の回覧板だ。
「うわ、ウチで止めてんじゃん……」
何気なく開くと至急のコメントがはさまっているのにも関わらず、前の家のサインは3日前。
至急といってもたいした内容じゃないのだけど、我が親ながらルーズだなと肩を落とした。