幼馴染みに彼女が出来ました!



「ねぇ、おじさん今日もいないの?出張本当に多いんだね」


そんなにマメに来ている訳じゃないけど、姿さえ見てない。



「うーん……、うん」

「……?」

「なんかねー、いい人が出来たっぽいよ」

「えっ!!!マジで??」

「マジで」


なんて、イブは変わらず画面に視線を向けたまま返事をする。


「そっか…」


なんか、ショック。

だっておじさんには、イブのお母さんがいるのに。隣の家の事情の事なのに、凄い気持ちが重たくなった。イブなんてもっと……。



「しょうがないよ、もう8年経つんだから。父さんにだって権利はある」

「……うん」

「一応、俺が高校入ってからっぽいし」

「……うん」

「俺も色々自由にやらせて貰ってるし」

「……うん」

「あ、おばさんには言うなよ。一応」


しんみりとした雰囲気に、マジカル少女ミミリンのオープニングテーマが流れはじめた。

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