幼馴染みに彼女が出来ました!
ヤバイ。あの後、一睡も出来なかった……。机に伏せながら大きな溜め息が漏れる。
「芽生、あんた。顔ヤバイよ?徹夜?」
紗央が眉をひそめて、心配そうに私の顔を覗きこんだ。
そんなに酷い顔してるのだろうか。
「次、体育だしさ。保健室で休んでたら?その顔だし先生優しいから寝かせてくれるよ」
あかりまでそんな事言って。2人共、心配してくれてるのが分かるけど。
昨日の事(正確には今朝)が頭から離れなくて、頭ん中がぐるぐると混乱してまとまらない。
いや、まだ確定した訳じゃない。
たまたま、2人が似てたってだけで。写真も見間違えしれないし。
私の勘違いかもしれないし……。
「……うん。保健室、行ってくる」
足元が不安定になりながらも、教室を飛び出した。