幼馴染みに彼女が出来ました!
「あのーー、降りないんですか?」
誰かに肩をポンポンと叩かれる。
ゆっくりと開けると、窓の外に見慣れた気色が目に入った。
ヤバっ。降りるバス停だ。
「す、すみません!!降ります!降りまーす!!」
スクールバックを抱えて、運転手さんに向かって慌てて大きな声をあげた。
バスはぎりぎりバス停に止まってくれて、無事降りることができた。
走り出すバスを見送って、間に合って良かったと、肩を撫で下ろす。
「芽生、遅い!!こんな暗くちゃ危ないでしょ?」
「ごめんなさい……」
お母さんには怒られたけど、バスで寝過ごしちゃうよりはずっとマシ。