幼馴染みに彼女が出来ました!



「うー、寒い」

「お風呂入っちゃう?」

「んー、お腹減ったからご飯。今日、何?」

「シチューよ」

「やった!」


夕飯、イブに声かけてもいいかな。もう遅い時間だからやめておこうかな。

チラリと視線を向けると、お母さんは眉を潜めて大きな息を吐いていた。



「あんた大丈夫なの?バイト大変なんじゃないの?」

「大丈夫だよ。店長も優しいし、みんないい人だし」

「ならいいけど……」


"これ以上、成績下がったら考えるからね"なんて言葉が続けられて耳が痛くなる。

心配してくれてるのは分かるけど、正直うるさい。なんて思ってしまう。



「あと、これ届いてたわよー」

「……?」


母親から手渡されたのはピンク色の封筒だった。今どき手紙なんて珍しい……誰だろ。

差出人は書いてなかったけど、何も疑問に思うことなく封をあけた。

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