幼馴染みに彼女が出来ました!



「なにこれっ………!!」


驚いて封筒の中のものがこぼれ落ちて床に広がった。

それは、私の写真で、隠し撮りのようなアングルで何枚も撮られていた。

学校の帰り道、制服姿のものもあれば、バイト中の姿のものもある。



嘘。なにこれ、やだ。

スカートの下からのアングルで下着は見えてないものの、際どいラインのものもあって。背筋がゾッとして、その場にしゃがみ込んだ。



「芽生、どうした……の?」

「お、お母さん……」


どうしよう、全身が震えて立つことが出来ない。

すぐにお母さんも床に散らばったその存在に気がついて、顔を強張らせた。



「芽生、いつからなの?」

「わ、わかんない……」

「これは、バイト中なの?」

「う、うん」

「お洒落なカフェって言ってたじゃない……」


だって、本当のこと言ったら反対されると思ったんだもん。



「芽生、嘘ついたの?こんな格好するところだったなんて」

「ちがっ……、」

「高校生がアルバイトするところじゃありません!」


結構、楽しくなってきたし、時給もいいし。



それにーー、せっかく仲良くなれたのに。

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